料理と旅とわたし|食卓から始まる、記憶と味のエッセイ

2025年4月30日 | エッセイ

福岡を拠点に料理教室を主宰する、旅する料理家・フードコーディネーター。

このエッセイでは、そんな私の日常と旅の記録を綴っています。
広告や雑誌の撮影現場、料理教室、旅先での食体験——
そのすべてが、私の礎となっています。


プロフィールは こちら、ご相談は お問い合わせ からどうぞ。
日々の料理や撮影風景、料理教室のご案内は Instagram で更新中です。

 

福岡のフードコーディネーターが市場で選ぶ野菜

 

福岡のフードコーディネーター ブログはじまりの日に

こんにちは。
はじめましての方も、いつもの方も。

今日から、わたしのブログがはじまります。

そして今日、40歳になりました。

ケーキでお祝い…というよりは、好きな野菜を焼いて、ワインでも開けて、
静かに「これまで」と「これから」に乾杯したい、そんな気分です。

 

やりたいことと環境がちぐはぐで、いつもくすぶっていた20代。
自分の気持ちは後回しで、ひたすら与えられた環境に感謝しながら踏ん張った30代。

そして40代は、“やりたいことのために挑んでいく”時間にしたいと思っています。

 

福岡 フードコーディネーター 料理教室としての活動

料理を生業にして、気づけば10年。

料理家・フードコーディネーターとして、広告撮影やTV番組、
レシピ開発やお店のブランディング。

ときには講師として、さまざまなご縁と経験を重ねて、ここまで歩んできました。

けれどもそんな日々を積み重ねるずっと前から、食べることは、
いつもわたしの暮らしのまんなかにありました。

旅も好きだけれど、いちばんの目的は、「その土地で、なにを食べるか?」
いつだって、そんなふうに旅してきたように思います。

市場で知らない野菜を見つけてうれしくなったり、メニューが読めなくても、香りだけで注文してみたり。どっさりパクチーがのったスープに驚いて、気づけば虜に——

そんなふうに、料理の出会いに導かれながら旅をしてきました。

10代の終わりから、ひとりで旅に出て。

思い返すと、わたしの旅の記録は、食べものの記憶でできている気がします。

福岡で開く料理教室という旅のかたち

福岡に拠点を移してからは、アトリエで料理教室をひらくようになりました。
レシピを教える、というよりは、その土地の話をしながら、食を通して旅するような時間。

料理をして、話して、笑って。
遠くへ行かなくても、ちゃんと旅しているような気持ちになります。

料理と記憶のあいだに

料理って、不思議です。どこか知らない国に連れていってくれるし、懐かしい記憶にそっと戻してくれることもある。

このブログで綴っていきたいこと

このブログでは、レシピや料理のことはもちろん、旅のこと、台所でのひとこま。

冷蔵庫の片隅に残ったちいさな発見なんかも、少しずつ綴っていけたらと思っています。


日常のなかで、ちょっと気分を変えたいときや、何かを食べたくなる気配を感じたときに、ふらりと立ち寄ってもらえたら、うれしいです。

最後に

では、またすぐに。

40歳のはじまりに。

 

食卓の上の、ちいさな旅先でまたお会いしましょう。